Low-Cost-Operation(ローコストオペレーション)とは
無駄な費⽤の発⽣を極⼒抑えた提案型業務活動を指します。
広く⺠間企業でも採⽤されている考え⽅であり、経営上のあらゆる要素を分析しコストを適正化する取組みとなります。
医療機関のLCOでは医師や看護師といった医療従事者と事務職員との間で
適切かつ建設的なコミュニケーションを取りながら病院全体で交渉業務にあたります。
そのため、第⼀に現状把握のため病院運営にかかるコストをまず徹底的に分析し、
次に交渉戦略を⽴案・計画し、交渉担当者だけではなく院内全体の取り組みとしてLCO化を推進していきます。
LCOの成功には、統計学的なベンチマーク情報を過信することなく、
病院全体のコンセンサスの上で取組みを進めることにあります。
GUTSの「LCOサービス」は、病院経営に伴う様々なコストを管理部⾨だけでなく
全職種が横断的に検討し、⾮合理的な⽀出を⾒直し、適切な収益を創出するプロセスのことを指します。
私たちは、LCOのプロセスを院内に根付かせるプロジェクトを推進していきます。
ベンチマークによる単純な価格交渉ではなく病院の経営方針や院内の状況など病院を取り巻く環境に応じてより効果的な交渉手段が必要になります。そのためには薬剤部等の現場の考え方と経営陣の考え方の意見統一を図る必要があります。
薬価改定の影響を大きく受ける医薬品は、購入データを商品群毎に分類し、差益率や差益額を考慮しながら分析を行います。
また、地域の傾向が強い分野であるため、最適な交渉手法を考えながら1品目毎に分析を行います。
分析結果をもとに薬価差益の最大化と費用の最小化の両面を狙えるよう薬剤部に院内ヒアリングを行います。
また、同種同効薬の集約・切替のポリシーやお考えを丁寧に確認いたします。
九州地方 公的病院 大規模病院
3,900万円・2.9%削減
近畿地方 公的病院 中規模病院
3,000万円・1.1%削減
九州地方 民間病院 小規模病院
1,000万円・1.5%削減
中国地方 民間病院 小規模病院
150万円・1.5%削減
診療材料は病院全体の部署に関わるため、各部署との関係構築や調整を行うために多岐に渡る知識・経験、そしてコミュニケーション力が求められます。コストの適正化に留まらず、院内の連携強化、交渉部門のノウハウ蓄積等副次的な効果も期待できます。
単価が低いが使用量の多い材料
輸液関連・血糖測定用具・衛生材料等
単価が高い特定保険医療材料
循環器カテーテル・整形インプラ ント・
眼内レンズ・脳外科コイル等
手術で使用する材料
縫合糸・縫合吻合器・不織布・キット 等
その他
医療ガス・検査試薬等
購入量の多少にかかわらず病院毎に異なる単価が適用されており、その価格設定の根拠は不透明です。購入データを商品群毎に分類し、ベンチマークデータだけでなく地域性や設立母体、購入数量を考慮しながら1品目毎に分析を行います。
診療材料を使っている医師の哲学や選定方針を確認するために、院内ヒアリングを丁寧に行います。
また、統合的交渉ができるよう医師だけでなく看護師、コメディカルの方々にもインタビューして情報集めを行います。
近畿地方 民間病院 小規模病院
6,500万円・4.0%削減
近畿地方 市立病院 中規模病院
3,200万円・4.1%削減
中国地方 民間病院 中規模病院
1,520万円・9.7%削減
中国地方 民間病院 小規模病院
310万円・3.2%削減
委託費は単なる単価の引き下げ交渉では、質を維持・向上することは難しいので、「質を落とさない」ことを前提にどのように低コストで進めるかを考えていきます。他の病院の運用方法や工夫を参考に、自院独自の適正かつ効率的な運用方法を導き出し、積極的に検討していきます。
業務委託
検体検査・リネンサプライ・医療用廃棄物等
役務委託
医事業務・清掃業務・給食業務・警備業務等
保守委託
医療機器保守・設備保守・システム保守等
その他賃貸借・リース契約
在宅酸素・制服・カーテン等
委託費は他の分野と異なり契約範囲は病院ごとに違います。
そのため、契約書だけでなく仕様書を基に委託内容と金額ををひも解いていきます。
また、委託費用は数量や回数、人数により金額が異なってくるため適正な仕様内容の観点でも分析を行います。
現在の契約に至った背景や歴史をひも解くために契約担当部署及び関連部署に院内ヒアリングを行います。また、関連部署との連携によって委託単価と委託内容(生産性)の最適化を丁寧に協議いたします。
近畿地方 市立病院 大規模病院
8,600万円・5.0%削減
近畿地方 市立病院 中規模病院
7,400万円・6.7%削減
近畿地方 市立病院 中規模病院
5,130万円・10.6%削減
九州地方 民間病院 小規模病院
3,100万円・13.2%削減
LCOのフロー
ご契約から価格交渉までのLCOのフローです。分野や取引先数により異なりますが、概ね3~4か月単位でプロジェクトが進行します。
初回フローの結果をもとに再交渉を進めていきますが、再交渉以降のスケジュールは、分野や交渉の状況に応じて随時見直していきます。
[ 業者面談 ] 取引業者と個別面談を行い各社と意見交換を行います。
[ 院内報告 ] 回収した見積書を集計し今後の方針について確認します。
なぜLCOプロジェクトで
コストが下がるのか?
それは、経営学でいうところの「バーゲニングパワー(Bargening Power)がキーワードです。
一般的に価格交渉と言うと担当者の交渉力(Negotiation Power)を強化しようと考えたり、あるいは病院そのものの購買力(Buying Power)を高めることが「価格交渉に勝つ」ために必要だと考えられています。
しかし、わたしたちはそれ(交渉力・購買力)だけでは足りない、あるいはそれがなくても「価格交渉に勝つ」ことができることを知っています。
マイケル・ポーターが“On Competition”(邦題『競争戦略論』)の中で示したように、「価格交渉に勝つ」ためには売り手のバーゲニングパワーを弱体化し、買い手のバーゲニングパワーを強化することで売り手側が有利な医療業界のバランスを崩し、いかにこちらが有利に交渉を進められるかが最も重要です。(図1参照)
そしてわたしたちは、そのサプライヤと病院とのバーゲニングパワーの押し引きを有利に運ぶため、3つの要素を強化することでLCOプロジェクトを成功に導いてきました。
1. 市場調査力
日本全国様々な設立母体のデータベースを有し、精度の高い分析を行います
2. 実績力
代表(清水)はLCOプロジェクトとして当社設立前からの活動を通算すると約200病院以上で実績を残しておりますので、その実績力によってサプライヤの反論を防ぎ、そして院内関係者の理解を得ることができます
3. 説得力
交渉の心理学/説得の心理学など、経験則によらない科学的な方法論をベースに活動することで「交渉」を有利に進めることができます
病院単位での代表削減事例
分野別 | 年間削減金額 | 削 減 率 |
---|---|---|
医薬品LCO | 9,010,000円 | 1.40% |
診療材料LCO | 46,500,000円 | 3.80% |
委託費LCO | 15,100,000円 | 11.0% |
合 計 | 70,610,000円 | 4.20% |
分野別の個別削減事例
九州地方 公的病院 大規模病院
3,900万円・2.9%削減
近畿地方 公的病院 中規模病院
3,000万円・1.1%削減
九州地方 民間病院 小規模病院
1,000万円・1.5%削減
中国地方 民間病院 小規模病院
150万円・1.5%削減
近畿地方 民間病院 小規模病院
6,500万円・4.0%削減
近畿地方 市立病院 中規模病院
3,200万円・4.1%削減
中国地方 民間病院 中規模病院
1,520万円・9.7%削減
中国地方 民間病院 小規模病院
310万円・3.2%削減
近畿地方 市立病院 大規模病院
8,600万円・5.0%削減
近畿地方 市立病院 中規模病院
7,400万円・6.7%削減
近畿地方 市立病院 中規模病院
5,130万円・10.6%削減
九州地方 民間病院 小規模病院
3,100万円・13.2%削減